顔面に生じる色素斑は、良性のものであっても、ときにQOL(Quality of Life:生活の質)を大きく低下させるものです。一般には"しみ・そばかす"などと呼ばれているものの中にも、さまざまな性質のものがあり、治療の前に正しい診断が不可欠です。

診療日

第1月曜日、午後3時より(予約制。初回は通常の初診を受診して下さい)

対象となる疾患

主として、日光黒子(老人性色素斑:いわゆる"しみ")、雀卵斑(そばかす)、肝斑、後天性真皮メラノーシス、などの診断および治療ならびに経過観察。

診療内容

美白外来では、しみの種類を特定し、最も効果的な治療方法を考えて治療を選択します。治療効果の評価は、画像定量による客観的な方法とアンケート形式の質問票を用いたQOL評価を併せて行うことにより、治療目標を設定します。

日光黒子(老人性のしみ)では、ケミカルピーリングを行い、色素斑を目立たないものにしていきます。肝斑を合併している場合は、日光を避け、トランサミン(トラネキサム酸)の内服を行います。後天性真皮メラノーシスや太田母斑ではレーザー治療が有効ですが、当科には設備がないため、信頼できる医療機関を紹介しております。

さらにビタミンCローションやクリーム、ハイドロキノンによる外用療法を併用する場合もあります。いずれも保険診療外(自費)扱いとなりますので御相談下さい。しかし、治療効果には個人差があり、合わないことや、一時的にかぶれることもあります。状況に応じて日を改めて保険診療の受診をして頂くこともあります。