東京女子医科大学 東医療センター

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診療部門紹介

しびれ・いたみ外来

しびれ・いたみ外来のご紹介

 手足のしびれや痛みは比較的よく遭遇する症状です。また一口に“しびれ・痛み”と言っても、脳や脊髄など神経が原因の場合や、手足の血液の流れが悪くなることによるもの、心理的なものなど原因は様々です。また“しびれ”のなかには感覚の鈍麻や痛みである場合、脱力感(運動麻痺)である場合や、痙性(手足がつっぱること)である場合もあり、言葉で表現するのが難しいこともあるかと思います。当院“しびれ・痛み外来”では “しびれ、痛み”について詳しく検査を行い、脳・脊髄・末梢神経など神経の異常が原因で起こるものについて治療を行います。

 しびれ、痛みはむやみにレントゲンやMRIなどの画像検査を行っても原因がわかるものではありません。当院のしびれ・痛み外来では、神経診察を基本とし、脳から脊髄、末梢神経まで、できるだけ詳細に神経所見をとります。神経所見に異常を認めた場合にのみ必要な画像検査を行います(他院で既に画像検査が行われている場合はできるだけご持参ください)。治療は患者さんの状態やご希望を鑑みながら、できるだけ薬やブロックなどの保存療法を基本としますが、手術で改善可能な疾患については症状に応じて提案させていただきます。また必要に応じて整形外科や神経内科、循環器科など関連各科とも連携して診断、治療を行います。

  • 手や足がジンジンする、ぴりぴりする
  • 首筋や肩、背中、腰の痛みがあり治らない
  • お箸が持ちにくい、字がうまく書けなくなった
  • しびれや痛みのために歩きづらい
  • 歩くと足がひっかかる、手や足が突っ張って痛む
  • 薬を飲んだり手術をしたけれどもしびれや痛みがとれない

 これら以外でもしびれや痛みの症状でお困りの方は“しびれ・痛み外来”を受診してください。
 予約制ですので診察ご希望の方は当院までお電話ください。紹介状のある方はご持参ください。
 紹介状はなくても受診可能です。

 

 

症例1 50歳代、女性

1年前から腰痛、足のしびれがあり、他院を受診。腰椎MRI(図1)を行われ軽度の椎間板ヘルニアと診断された。内服や牽引療法などを行っていた。
徐々に足のしびれは悪化し、歩行障害も出現するようになり紹介受診した。
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図1:前医の腰椎MRI 軽度の椎間板の膨隆がある程度で腰痛、足のしびれの原因になるような異常を認めない。
 

神経診察の結果、胸髄レベルの異常が示唆されたため胸椎MRI(図2)を行ったところ脊髄腫瘍を認めた。手術で腫瘍を摘出し症状は消失した。
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図2:胸椎MRIで脊髄腫瘍(矢印)を認める。

 

症例2 60歳代女性

半年前から“めまい”の訴えあり、近医を受診して抗めまい薬を投薬されたが改善しないため受診した。初診時の訴えでは“めまい”はぐるぐる回るめまいではなく立ったり歩いたりしたときのふらつきということであった。神経診察の結果平衡機能には異常なく、高度の脊髄障害が疑われた。まためまい以外にも手の感覚障害や筋力障害が明らかになった。頚髄の異常が疑われたため頚椎MRI(図1)を行ったところ、後縦靱帯骨化症を認めた。手術により症状は改善した(図2)。

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図1:頚椎MRI。後縦靱帯骨化症(矢印)により脊髄が圧迫されている。
 

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図2:頚椎椎弓形成術を行い脊髄の圧迫は消失し症状も改善した。

 

症例3 80歳代女性

10年前からの起立時や歩行時の腰痛があり、徐々に悪化し日常生活に介助が必要となった。他院を受診し、腰部脊柱管狭窄症と診断されたが、年齢を理由に治療を拒否されたため、紹介受診した。腰痛の訴えはあるが、下肢の感覚鈍麻や運動麻痺などの神経所見は異常なく、腰部脊柱管狭窄による症状ではないと判断した。腰痛に対し硬膜外ブロックを行ったところ一時的ではあるが効果を認めたため、脊髄刺激療法を行った。痛みは治療前の2割程度に減弱し、日常生活も自立した。

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脊髄刺激療法後のレントゲン写真