医療関係者の方へ

集中治療(延命治療)を希望しない高齢者の救命救急センターへの搬送が増加しています

当センターは重症の患者さんに対して、様々な医療機器を装着して集中治療を行う3次救急施設です。高齢者で高度な治療が功を奏しない場合、いわゆる延命治療につながります。

在宅医療や施設入居中の高齢者、特に要介護認定を受けている患者のご担当の先生には、急変し救急車を要請する際に「救命救急センター」を希望するか、日頃よりご本人ご家族にご確認ください。

救急車が呼ばれると多くのご家族は、「できる限りのことはしてください」と救急隊員に申します。これを聞いた救急隊は高度な集中治療を行う「救命救急センター」に搬送します。しかし実際に到着したご高齢者のご家族に話を聞くと、ほとんどの方が「やれる範囲でやってください。機械につながないでください。延命治療は以前より本人も希望していません」と述べられます。できる限りとは最高水準の医療を求めている訳ではなく、ご本人ご家族の望む範囲での治療、侵襲の少ない治療をほとんどのケースで指しています。

開業医の先生、在宅医療を担当している先生、救急車が運ぶ救急病院には2つのタイプがあります。通常の救急病院(2次)と救命救急センター(3次)です。この違いを明確にご理解頂き、Advanced Care Planning(APC) 作成の際、事前の指示として、救命救急センターでの入院治療を望むのか再度ご本人ご家族に問うて頂きたくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の対応も続きます。限りある医療資源である救命救急センターの入院ベッドを、延命治療を望まない高齢者でうめる事を再考すべき時と考えます。

令和2年5月
救命救急センター長 庄古 知久

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