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ダヴィンチ手術

DA VINCI SURGERY

ダヴィンチ手術について

ロボット補助下腹腔鏡手術(ダヴィンチサージカルシステム)の特色

ロボット補助下腹腔鏡手術は、泌尿器科において2012年4月に前立腺全摘除術、2016年4月に腎部分切除術、2018年4月に膀胱全摘除術が保険収載され、その低侵襲性と手術操作の精密性のため全国的に急速に普及しつつあります。当院においても2017年3月からダヴィンチサージカルシステムを導入し、当科ではロボット補助下前立腺全摘除術、ロボット補助下腎部分切除術、ロボット補助下膀胱全摘除術を開始しております。

前立腺全摘除術は局所限局癌に対する標準術式とされておりますが、以前の開腹手術では出血量が多く(1000ml程度)、輸血を必要となる症例が少なくありませんでした。腹腔鏡の導入に伴い気腹圧がかかるため出血量を劇的に減らすことができましたが、一方で腹腔鏡手術では勃起神経温存や尿道膀胱吻合の手技の難易度が高く、普及しにくい術式でありました。今回ロボット補助下腹腔鏡手術の導入により鉗子の操作性、精密性が向上しこれらの手技が容易となり、特に勃起神経温存や術後尿失禁防止など臓器機能温存において大きな改善を認めております。

腎部分切除術(腫瘍のみを切除し腎臓を温存)はstagel (径7cmまで)の腎細胞癌に対する標準術式とされております。術後腎機能保持の観点から腫瘍切除中の腎血流遮断時間を短くする必要がありますが、通常の腹腔鏡下腎部分切除術では手術手技の難易度が高く、腎血流遮断時間が延長することが少なくありませんでした。ロボット補助下腹腔鏡手術の導入により鉗子の操作性、精密性が向上し腫瘍切除および腎実質縫合が容易となり腎血流遮断時間が大幅に短縮されました。

膀胱全摘除術は筋層に達する深い腫瘍に対する標準術式とされておりますが、膀胱および前立腺、尿道を摘出し、広範囲の骨盤内リンパ節廓清を行い、さらには尿路変向が必要となるため泌尿器科領域の手術の中ではもっとも侵襲の大きい術式とされております。従来の開腹手術では出血量が多く(1000ml程度)、輸血を必要とし手術時間が8時間を超えることが少なくありませんでした。一方で腹腔鏡手術では骨盤内リンパ節廓清や尿路変向の手技の難易度が高く、膀胱前立腺の摘出後に下腹部に開腹手術と同様な切開をおいて手術を進める必要がありました。今回、ロボット補助下腹腔鏡手術を膀胱全摘術にすることにより、膀胱前立腺の摘出だけでなく、骨盤内リンパ節廓清さらには尿路変向まで体腔内での精密な操作で行うことが可能となりました。これにより創部痛が大幅に軽減され、また消化管が外気にさらされる時間が大幅に短縮でき、術後早期の離床および経口摂取再開が可能となりました。

ロボット補助下腹腔鏡手術の導入に伴い、従来の腹腔鏡手術または開腹手術と比較して出血量、手術時間、術後在院日数が大幅に低下しており、患者さんに対して低侵襲性さらに安全性の高い手術を提供できると考えます。

件数

ロボット補助下前立腺全摘除 107
ロボット補助下腎部分切除術 280
ロボット補助下膀胱全摘除術 34
ロボット腎盂形成術 1
合計 422

表:当院におけるロボット補助下腹腔鏡手術件数(2017年3月ダヴィンチサージカルシステム導入から2020年9月末まで)

患者さんのメリット

身体的負担が少なく、繊細で正確な手術を実現

「ダビンチ」手術は、鏡視下手術(腹腔鏡下手術や胸腔鏡下手術)とロボット機能の長所を併せ持っています。患者さんの身体への負担が減るのはもちろん、広い視野を確保した繊細かつ正確な手術が可能となります。

具体的なメリット

  • 傷口が小さく痕が目立たない
  • 出血量が極端に抑えられる
  • 術後の痛みが少ない
  • 術後の回復が早く、退院時期も早まる
  • 機能が保てる可能性が高い
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